株式会社セガ
■ 主要事業
家庭用ゲーム機、PC、スマートデバイスに向けたゲーム、アーケードゲーム、プライズやデジタルサービスの企画・開発・販売・運営
■ ミッション
感動体験を創造し続ける
■ https://www.sega.jp/
2020年には60周年を迎え、今年2023年には家庭用ゲーム機の発売から40周年を迎える株式会社セガ。アーケードゲームに始まり、家庭用ゲーム、おもちゃ、プライズ、アニメや映像コンテンツに至るまで、さまざまな感動体験を創造し続けています。
今回は、オンライン上のセガの玄関口であるセガ製品情報サイトや企業情報サイト運用、公式SNSの情報発信のサポートなどを行っている「広報部WEBデザイン課」の牛尾 行伸氏・三田 典子氏にお話を伺いました。
※(以下敬称略)
丸山:
Analytics Backup by QAを導入いただきありがとうございます。
最初にお問い合わせをいただいてから導入決定まで、すごく早かった印象があります。
当時の状況や導入の背景をお聞かせいただけますか?
牛尾:
Google Universal Analyticsが2023年7月1日で計測停止が発表されて以降、早くGA4を導入して計測を始めないと、という意識は持っていました。
最初の頃は旧GA(UA)のデータが消えてしまうとは知らなかったのですが、UAのサポートが終了したら過去データの閲覧もできなくなると知り「それはまずい!」と思いました。
セガ製品情報サイト( sega.jp )は10年以上続いているサイトで、SEO対策もしています。その間に何度かサイトリニューアルも行なっており、リニューアル時の導線分析など過去データを振り返ることが頻繁にあります。
Looker StudioやBig Queryでのバックアップなど何か対応を考えないと、と思っていたときにタイミングよくウェブ解析士協会主催のセミナーを見つけて参加しました。
セミナーで丸山さんの説明を聞いてデモを見て、「これ!」と思い、すぐに問い合わせしました。
丸山:
ありがとうございます。
確か当時の打ち合わせでは、三田さんに製品説明とデモ画面をご覧いただいたあとは、導入に向けてサーバーやライセンス価格の話がほとんどでしたね。
牛尾:
そうでしたね(笑)
今回のバックアップデータは必要ではあるものの過去のデータですので、極力手間とランニングコストがかからない方法を選びたかったんですよね。
丸山:
なるほど。
弊ツールを選んでいただいたポイントは、手間とランニングコストがかからない、という点だったんですね。
牛尾:
Big Queryはつながっていないので使えないですし、Looker Studioでやる場合には手間がかかり内部工数が読めない部分が大きくなります。
その点、Analytics Backup by QAはとにかく手間がかからず、特別なエンジニアスキルも必要とせずバックアップが取得できる点がよかったです。
また保守費用が別途必要ないことも魅力でした。
データは残してはおきたいですが過去のデータに対して、ライセンス費用だけでなく、保守費用やサーバー費用などランニングコストを、多く確保するのは難しいですね。
セガでは自社サーバー内にバックアップを取得しましたので、Analytics Backup by QAの買い切りライセンス費用だけで、ほとんどランニングコストがかかりませんでした。ライセンス費用もお手頃価格だったので、予算の範囲内で対応できました。
話をお聞きしたタイミングがよかった、というのもありましたけど、バックアップツールの選択肢も少ないのでほぼ一択で即決でしたね。
あ、もちろんUAライクな管理画面もとても分かりやすくていいですね。ツールの売りポイントですよね(笑)
丸山:
ありがとうございます(笑)
グラフ表示も今後アップデートで対応するので、バックアップデータをよりUAに近い画面で見られるようになります。
(※7/20にアップデートした「6.0 Update03」で対応済です。詳しくは→「6.0 Update03 バージョンアップのお知らせ」)
牛尾:
Analytics Backup by QAを使って深掘りの分析をするわけではないので、「このとき何があった?」というのをざっくりとサマリーですぐに確認できるのがいいですね。
チェックするポイントは期間によっても内容によっても違いますが、UAが再現できているのでとても使いやすく分かりやすいです。
丸山:
まさに私たちもそう考えてツールを開発しました。
深く分析をしていくための分析ツールではなくバックアップツールではあるのですが、時間がない担当者の方が「あのときって?」というときに、すぐに過去をパッと振り返ることができることが大切だと思っています。
だから管理画面も慣れているツールに合わせる方がより分かりやすく、サマリーが把握できやすくなると考えています。
ちなみに導入時に作業や設定は難しかったですか?
三田:
設定マニュアルと動画マニュアルを見ながら設定していきました。特に動画が分かりやすくて助かりました。
Google APIを利用するためにGoogle Cloud Platform(GCP)の設定をする必要がありましたが、普段使ったことがなくて設定するのが初めてだったので複雑でした。
マニュアルを見ながら順番にやっていって問題なくできたので安心しました。
丸山:
そうなんですよね。GCPの画面が分かりづらくて・・・でも問題なく設定完了できてよかったです。
三田:
サーバー側で弊社IT担当とのやりとりもあったのですが、設定も含めて分からないときはサポートに聞きました。サポートが丁寧で早く対応してくれるので助かりました。
牛尾:
やはりアフターケアがいい会社とはこれからも付き合いたい、って思いますね。
三田:
まずは私たち広報部で管理しているポータルサイトのバックアップを取ったのですが、シミュレーターで試算したよりもかなり短い時間でバックアップが完了したので、あれ?と思いました。
丸山:
実はシミュレーター、当初かなり余裕を持たせたロジックを組んでいました。今はおかげさまで多くのユーザーさんにツールをご利用いただいたことで、実際に近い数値が出せるようになっています。
三田:
そうだったんですね。今後タイトルサイトなどバックアップを必要としている他部署への提供を順次進めていくので、またバックアップ完了までの目安を見るためにシミュレーターを活用してみます。
丸山:
広報部で運用管理しているポータルサイトと、他部署で運用管理をしているタイトルサイト等があるんですね。
おふたりが所属している広報部WEBデザイン課の役割を教えていただけますか?
牛尾:
広報部WEBデザイン課は「広報の主体を担うチームと連携して情報発信を行ったり、WEBにおけるセガグループ内のハブとなる」という役割があります。
我々が運営しているセガ公式サイトには「セガ製品情報サイト」「セガ企業サイト」や「セガ採用サイト」などがありますが、求める情報へのスムーズな誘導や、新しい情報に接触してアクションを起こしてもらったり、ブランド向上のサポートをするものと考えています。
とくに「セガ製品情報サイト」はオンライン上のセガの陳列棚にしたいと思っているんです。
そのためには製品の情報の集約が必要で、各部署との信頼関係や協力関係が必須であり、コミュニケーションがとても重要です。
杓子定規に対応してはダメですし、各部署のこだわりをすべて受け入れてしまうとポータルサイトとしての統制がとれなくなってしまう。
線引きやルール、そしてしっかりとしたコミュニケーションと関係構築は大事にしています。
一方で、タイトル公式サイトなどは各部署で戦略もアプローチもまったく違います。「ソニック」「龍が如く」「PSO2」などゲームによって世界観も違うため、別のWEB部門で見せ方やサイト内コンテンツが違うサイトを制作しています。
ただ役割が違うと言っても規則やリーガル的な要素など社として統一/管理しておくべき事もあります。
GDPRやプライバシーポリシー、クッキーコントロールなど、リーガル部門と連携をしながら各部署に指針を提示し、具体的なやり方を伝えていくのも私たち広報部WEBデザイン課の役割だと思っています。ただこれはまだまだ道半ばなのですが(笑)
先月も、GA4で事前設定しておくと便利な設定の資料送付と、GA4の概要やレポートの見方などの社内共有会を行いました。バックアップについてもこのとき紹介しています。
WEB関連の「セガグループ内のハブというポジション」を考えて常に動いている、という感じですね。
丸山:
なるほど。それで広報部の中にWEBデザイン課があるんですね。
牛尾:
covid-19以降巣ごもり需要が拡大したことで、ゲーム業界はますますオンライン化が進み環境は大きく変化しました。
セガは海外ユーザーに人気のコンテンツを持っていますので、全世界に向けてセガのタイトルを知ってもらう陳列棚にしたい、という想いはより強くなりました。
まだまだ課題は多いんですけど。
丸山:
具体的にどんな課題があるか教えてもらえますか?
牛尾:
そうですねー。たとえば今のポータルサイトはごちゃごちゃしている、と言われることも多々あります。
多くの事業を手掛けるセガグループのコンテンツをどう整理して分かりやすく伝えるか、常に試行錯誤していますね(笑)
そのためにも今のサイトがどうなっているのかと同時に、以前リニューアルした時はどう変わったのかを振り返って分析していく必要もあります。
今回取得したバックアップデータもここでも活躍しそうです(笑)
丸山:
ありがとうございます!ぜひご活用ください。
これからセガさんのポータルサイトがどう変わっていくのか、私たちも一緒に考えるお手伝いができれば、と思っています。
これからもよろしくお願いいたします。