Analytics Backup by QA(以下、GABQ)は、一般レンタルサーバーやAWSなどのパブリッククラウドに簡単にインストールして利用することができます。 また推奨スペックは1CPU4GBメモリとなっていますが、これは月間100万PV以上のサイトでもデータを保存し安定稼働させるためのスペックで、月間数万PV程度であればその限りではありません。
ここでは、GABQの仕組みとサーバー選びのコツをお伝えした後、GABQオススメのレンタルサーバーをお伝えします。
目次 ▲
GABQをご購入頂くと、WordPressのプラグインとしてライセンスと共にzip配布されます。 ですので、プラグインを入れたことがある方であればどなたでもインストールが可能です。
そして、マニュアルに従いインストール、その後ライセンス認証及びGoogleのAPIの設定が完了したら、後はライセンス分の任意のビューを選んでダウンロードボタンを押すだけです。
あとは、GABQが一日ごとのデータを少しずつ時間をかけてダウンロードします(※1)。また取得したデータはデータベースではなくファイルとして保存されます。
そしてダウンロードしたデータはすぐに閲覧することが可能です。GABQにはWordPressで使いやすいと評判のQAアナリティクス同等のビューワーが付いているため、任意の日付を選んで参照元/メディアやランディングページ、コンバージョンなど主要なレポートを素早く表示することができます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
※1・・・Google AnalyticsのAPIにはクエリ制限があるため一度に早く取得することはできません。
過去の振り返りとして、プロでも満足する十分なデータを細かく取得し、かつ誰にでもわかりやすく表示します。詳しくは日本のアクセス解析トップランナーである小川卓さんのインタビュー記事をご覧ください。
▼株式会社HAPPY ANALYTICSの小川さんにAnalytics Backup by QA の使い勝手をお聞きしました。
まず一番最初に必須なのはワードプレスが動くことです。今どきのレンタルサーバーであればWordPressは1クリックで簡単にインストールできることが多いです。なおGABQの日々のバックアップ作業がメインのサイトに影響を与えないよう、別のサーバーを借り、別のワードプレスにインストールすることを強く推奨致します。別の外付けハードディスクを買ってきて、そこにバックアップを保存しておくイメージです。
次に気にしてもらいたいのはデータファイルが保存される「ハードディスク」です。 GABQのデータはファイルに保存されますので、SSDを強く推奨します。HDDだとかなり遅くなります。またファイル数や容量についてもシミュレーターがあるので、そのデータ量を保存できるサーバーを選んで頂く必要があります。
▼シミュレーターはこちら
https://ga-backup.com/#simulator
とくに1000ページ以上あるサイトのバックアップで大切なのがメモリです。 チャネルレポートなど表示行が10行程度の場合は大丈夫なのですが、ランディングページレポートで数千行表示するなど、ページごとのデータを集計する時には、大量のメモリを使います。もしメモリが小さいと、メモリエラーが発生し、集計することができません。
多くのレンタルサーバーはmemory_limitというメモリの最大値をあげることができます。 memory_limitの推奨値は必ず1G以上で、数万ページある場合は、推奨サーバースペックの4GBメモリ程度あった方が安心です。
詳しくは、「製品仕様・注意点」をご覧ください。
CPUについては、レポートの表示速度に影響します。 基本的に多くのレンタルサーバーで問題がありませんが、速く表示したい場合はCPUスペックのよいサーバーを選ばれるとよいでしょう。
まず、Google Analyticsのデータ自体が匿名で保存される数値データですので、そもそも他者にとってそれほど価値のあるデータではありません。
そして多くのレンタルサーバーではユーザーが自由にワードプレスをインストールすることを想定し、基本的なセキュリティ対策を講じてくれています。レンタルサーバー上でワードプレスを使っていたら、いつか必ず漏えいしてしまうということでは、彼らも商売が成り立ちません。むしろ絶対に漏えいしない対策が取られています。
そうなると残るのはWordPress本体の不安だと思いますが、あくまで基本的な考え方として、WordPressでセキュリティリスクがあるのはWordPress本体とプラグイン(アドオン)になります。このうち、最近のWP本体はセキュリティアップデートは自動で対応されるため、主にはプラグインの問題になりますが、今回はバックアップ専用でWordPressを使うので、一緒にWordfence Securityなどのセキュリティプラグインを入れて頂くだけになります。 従ってよくあるプラグイン経由で問題が発生する可能性は排除できますし、むしろ普通のサイトを運営しているより堅牢といえます。
最新のサーバー要件資料は以下よりダウンロードができます。
実際に導入される際には、必ず最新のサーバー要件資料をご確認ください。
推奨レンタルサーバーの要件をまとめると、以下になります。
弊社で自社サイトのバックアップに利用しているレンタルサーバーは「さくらインターネット」さんです。サイトのデータ量がそんなに大きくないこともあって、スタンダードプランを利用しているのですが、安定してバックアップが取得できています。
現在ご使用のデータ量によって必要なディスクサイズは変わってきます。
データファイル容量は「データ移行シミュレーター」で計算できるので、ぜひ参考にしてください。
タグ: レンタルサーバー